2003年11月

読書の時間捻出法

つい先日忙しくてパニック!と書いたばかりなのに、2冊も同時読みするなんて、なんかヘンなんじゃないの?と思った人もいるかな?

忙しくても本を読んでいるのは、細切れ時間を読書に当てているから。1つは、いつも言っているように電車の中。仕事で東京まで出かけると、だいたい往復で2~3時間はかかるので、薄い本なら読み終わってしまう。ただ、特に帰りは睡魔に勝てなくて、数ページ読んだだけで爆睡ってことも多いんだけど。今回ばかりは先が知りたいミステリーなので、睡魔に勝てた!

あとは、入浴中。私はどちらかというとカラスの行水派なんだけど、最近寒くなってきたので、いったん湯船につかるとなかなか出られない。ぼーっとしてるのももったいないので、本を持ち込んで読むことにしたのだ。忙しいと、ぼーっとしてても、仕事のこと考えたり、なんだか愚痴愚痴した気分になってよけい落ち込んだりするので、かえって本に集中するのは、いい気分転換になるみたいだ。

そしてもう一つが、朝の30分読書。長女が朝練に行くので、そのお弁当を作ったりするために、朝は6時に起きる。長女の朝食を簡単に用意して、お弁当を作り終わるのが6時半。夫や次女を起こすのは7時すぎなので、その間30分、ぽっこりあくのだ。まさかそんな時間から掃除機かけたり洗濯機回したりするわけにもいかないので(うちはマンションだから、下のウチに音が響くと悪いと思って)、となると何もすることがないんだもの。メールチェックするにも、だいたい夜中遅くまで起きてるから、朝そんな早い時間には届いているメールはDMぐらいのものだ。なので、その間に本を読む、と。

ソファーに寝っ転がって読むので、そのままうとうとしちゃうこともある。眠っちゃっても、本にのめりこんじゃっても、7時をすぎちゃうキケンがあるので、携帯の目覚ましを7時にセットしてある。携帯だと月~金だけセットしておけるから便利、便利。

んなおかげで、忙しい忙しいといいつつ、本を読む時間は確保できてる。活字中毒な私なので、文を書くばかりじゃどんどん摩耗していくような気がして、インプットしてやらないとダメって感じなんだよね。こういう忙しくて現実逃避で読むには、行き方探しみたいな考えちゃう本より、ミステリや小説みたいに架空の世界にトリップできるものがいいみたいだ。

本当は、南の島のコテージで、波の音を聞きながらデッキチェアでのんびり本を読むっていうのが夢なんだけどなぁ。。

ミステリーの同時読み

ここのところ、2冊のミステリーを平行して読んでいた。1つは東野啓吾の「トキオ」で、もう1つは乃南アサの「涙」。

時生講談社文庫
時生講談社文庫

涙


なんでこんなことになったかというと、そもそも「トキオ」を先に読み始めたところで、電車に乗って出かける用事ができた。トキオはとても分厚い本なので、持って歩くのはちょっとイヤ。一方「涙」は文庫本の上下刊なので、軽いことこの上なし。なので、読みかけのトキオは置いておいて、涙を読み始めてしまったというわけ。

ところがこの2つ。両方とも、冒頭で現在の主人公が出てきて、過去の事件を振り返るという構成がまったく同じなのだ。偶然なんだけど。そして、両方とも、過去の事件を、その時代に実際に起きた出来事や風俗を描写しながら進んでいくという手法も同じ。

ミステリーだから、話の端々に、いろいろな伏線が張られていたりするのだけど、読みながら、「あ、そういえばさっきの男が・・・」と思いついては、「違うよ、それはこの話じゃかった。。。」なんて、混乱してきてしまった(笑)。

とりあえず両方読み終わり、共になかなか読み応えがあっておもしろかったんだけど、後になって筋を思い出そうとしたら、きっと細かいところは、かなりごっちゃになってしまうんじゃないかなんて、気もしてる。。。。

朝2時起きでなんでもできる!

朝2時起きで、なんでもできる!
朝2時起きで、なんでもできる!

まさか、私じゃありません(笑)。今日読み終わった本のタイトル。といっても、私が読んだのは続編にあたる「2」のほう。作者は同時通訳、翻訳も手がける環境ジャーナリスト。最初に出した本は、普通の主婦が同時通訳者になるまでの奮闘記、だそうな。ちょっとどこかの誰かの本と似てる(笑)?もっとも、アチラは東大卒のエリートさん。足下にも及びませんが。

ただ、この2の本を読んでいて、1点だけ共通点を発見。家族との時間と仕事時間をどのように割り振るか、というくだりで、仕事のうち雑多な作業は家族がいる時間に、そして集中力がいる作業は家族のいない時間にするという話。これは、私も同じことを書いたぞ。

「朝2時起きで」というのは、彼女の場合、子供が小さかったときに寝かしつけと同時に8時に寝てしまい、その分早起きして、家族が起きてくるまでの時間を勉強にあてた、ということらしい。それならい睡眠時間は6時間確保できるわけだから、不可能じゃないかも。夜行性の私には無理だけど。家族と話する時間もなくなっちゃうし。

1を読んでいないのでよくわからないのだけれど、この人は夫の転勤で海外に2年行ったことをきっかけに英語の勉強をして、通訳・翻訳者になり、その仕事を通して環境問題に関心を持つようになって、環境ジャーナリストになったということらしい。

日々こなす仕事の中から自分が突き詰めていきたい分野を開拓し、そちらに仕事をシフトしていくっていうのは、なかなか興味深かった。私自身、ひたすら来る仕事を拒まずここまで来て、さてこれから先どう進んでいけばいいのやら、と、ちょっと考えてしまうところもある今日この頃なのだ。体力的なこともあるし、これからはちょっと仕事を選んでいこうかなぁと思案しているときに、こういう本と巡り会ったっていうのは、何か運命的なものを感じたりして。

そんなこんなで、自分の行く道を改めて考えてみよう、と思わせてくれた、この本に感謝。 この方、HPもお持ちのようなので、興味のある方はどうぞ。
http://www.ne.jp/asahi/home/enviro/

つまらなかった本

日は、今まで読んだ本の中でおもしろくなかった本について、書いてみようと思う。

最近読んだ中では、「世界の中心で愛を叫ぶ」と「ラブリーボーン」。両方とも、近所の大手書店で手書きのコメント付きでオススメになっていたものだ。「世界で・・」は前にも日記に書いた通り。「ラブリーボーン」は、なんだか少女小説みたいで、最初の1章ぐらいでイヤになってやめてしまった。どうも、この本屋のお薦め担当者とは相性がよくないようだ。

「ブレイブストーリー」は、宮部みゆきだからと期待して読んだのだけれど、前に読んだ「模倣犯」や「理由」なんかとは全然毛色の違う作品だった。RPG好きな人にはたまらないらしいが、私はその手のモノは苦手なので。。

そして、「チーズはどこへ消えた」。単にベストセラーだからというので読んで見たけど、どこがおもしろいのか、さっぱりわからなかった。なんであんなに売れたのかも。それなのに、なぜかうちには2冊もあったりする(^^;)。私はもちろん図書館で借りて読んだ。長女が買ったのと、長女が友達にプレゼントされたのと。その長女も「激つまらなかった」と言っていたけど。薄くて安くて、読みやすいから売れたのかなぁ。

あと、最近のでは「バカの壁」。これもかなり売れてるらしいので中身もよく知らずにリクエストして読んでみた。けど。全然おもしろくなかった。

そして、だいぶ前になるけど「スローワルツの川」。これは知らない人も多いかな。あの有名な「マディソン郡の橋」の作者が書いた2匹目のどじょうを狙ったってやつ?これが、腹が立つほどくだらないストーリーで。マディソン郡はそれなりによかったと思うんだけどねぇ。

教訓。1,2冊おもしろかったからといって、その人の本が全部おもしろいとは限らない(当たり前)。そして、ベストセラーだからといって、おもしろいとは限らない。これもかなり当たり前(笑)。その点、いずみんさんの読書日記みたいに、同世代の女性が読んだ本を追っかけてると、アタリな可能性が高くていいわ。いずみんさんのページは、リンクページに載せてるから、読みたい本をお探しの方は、ぜひのぞいてみてね。
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